看護への想い
学校長の想い
本校は、明治39年に創立されてから永年、看護教育を継続し、卒業生はすでに1800人を超えています。地域の医療と看護が担う役割の遂行、さらに広くさまざまな看護の領域で活躍しています。創設年は、近代看護を築いたナイチンゲールが未だ存命の時代でありました。
そのような時代から、本校は少人数制での教育を継続し、1人1人の個性を重視し個別的で丁寧な教育を行っています。理念である「人間としての愛」の精神は、生命の尊重の基、人間を生活者として捉え、1人1人の健康を考えるための基軸となります。看護するものとしての責任感に基づいた高い倫理観と豊かな人間性は最も重要な資質です。さらに、現在の医療は著しく高度化・専門化が進み、看護を実践するためには高度な知識と技術を学ぶことが必要です。特に本校では、学んだ知識を統合し、判断する力・創造的に思考する力を身に付け、卒業後5年10年20年と自ら成長し続けるための自己管理力・自己教育力を育むことが、社会が求める質の高い看護師の養成に繋がると考えています。
具体的な教育内容の特徴としては、ナイチンゲール理論を基盤として、日本で唯一の理論家である薄井担子氏が構築した「科学的看護論」を取り入れ、「看護とは何か」を1人1人が理解し、自信を持って看護が実践できるように教育しています。看護は科学であり、学問としての探求により発展してきたこと、1つ1つの看護実践は科学的に裏付けられていること、さらに対象である人間の個別の状態に適切に応用できなければならないことを学びます。そして、看護学実習では、多くの出会いと看護を体験し、看護の奥深さに感動を覚え、「看護の楽しさ」を実感します。このように、歴史と伝統、時代の変化と社会のニーズに沿った教育の視点を兼ね備えた本校で、一歩一歩成長し、看護の道に進みたいという自らのおもい(志)を「かたちに」できるよう共に学びましょう。
伊賀流忍者や松尾芭蕉ゆかりの地、豊かな自然に恵まれた三重県伊賀市にある看護専門学校。大阪府・奈良県に隣接した好立地で、明治39年より伝統を守りながら地域に密着した看護教育を実践してきました。 1学年1クラス、20名の少人数制。先生と学生・先輩後輩の距離が近く、アットホームな雰囲気が魅力で、困ったことがあると気軽に相談できます。感性を磨きながら、看護に役立つ豊かな心が自然と育まれる環境です。
病院と同じ設備を持つ広い実習室、在宅看護の実習室、1人1台パソコンが与えられている情報処理室、看護の文献・雑誌・問題集がそろった図書室…看護の学習に集中できる施設が充実しています。
実習では、最新の設備で現場をシミュレーション。コンピュータに病名を打ち込むと、その病気にかかった状態になる人形、実際の育児が体験できる赤ちゃん人形…コンピュータ内蔵のリアルなモデル人形がそろっています。最新設備を使い、納得するまで練習を繰り返すことで、実践に則した技術を身に付けることができます。
本校は岡波総合病院を母体としており、ほとんどの看護学実習を行うことができ、卒業後は同院への就職が可能。就職後も、本校の実習室や設備を使って実技の練習をしたり、教員への相談や在校生との交流…学校とのつながりを大切にしながらスキルアップできる環境です。
また、岡波総合病院の医師や看護師による講義もあります。身近で現場体験をしながら、人間が持つ回復の力を引きだす看護を学べることがメリット。「看護師になりたい」という夢を、最短でかなえる学習環境が整っています。
近代看護の創始者であるナイチンゲール理論を基盤にした薄井担子先生の科学的看護論を導入。「看護の視点からの病気の捉え方、その癒しへの過程で看護はどういった方向から働きかけるのか…そしてこの癒しを助けるための援助技術」についての看護教育を行っています。
時にやさしく、時にきびしく…講義、課題、テスト、実習で忙しい3年間ですが、充実した学生生活を送ることができます。社会医療法人畿内会岡波看護専門学校の3年間で、「どんな看護師になりたいか」…それぞれ目指す看護師像を描きながら、広く地域社会に貢献できる能力を養います。